【ネット】スキャンダルや不祥事を喜んで“消費”… 正義を振りかざして『集団バッシング』 日本社会を縛る“世間様”の圧力[02/18]

1 逢いみての… ★ 2020/02/18(火) 23:26:21 ID:
 ふとしたときに「世間様っていうのはおっかねえなぁ」と、うんざりさせられることがある。もちろん、“世間”といっても特定の集団や団体があるわけではないし、ある意味で“空気”のような漠然としたものではあるのだが、その圧力はなかなかに存在感が強い。そして、時にはそうした圧力が目に見えることもある。

 最近だと、2月3日付の「スポニチ」記事『ピエール瀧、2月下旬に仕事復帰 来年公開映画「ゾッキ」出演』がYahoo!ニュースに転載されたときのコメント欄が強烈に世間様というものを見せつけてくれた。同記事は、昨年6月に麻薬取締法違反罪で有罪判決を受けて執行猶予中のピエール瀧氏が、2月下旬に映画の撮影に参加して芸能界に復帰することを報じているのだが、まずトップのコメントがこれである(原稿執筆時)。

「いくらなんでも甘過ぎやしないですか? 若い頃から30年以上薬物やってた事まで分かってて、それがたった11ヶ月で芸能界復帰はいくらなんでも早過ぎでしょ(以下略)」

 あなたはいったい何様なのかという話だけれど、これぞまさに世間様である。ちなみに、このコメントには5万近くの「いいね」がついている。いはやは。

 そのほかのコメントもざっと見てると、

「復帰はちょっと早いと思う。せめて執行猶予期間内は表に出ない方がよいのでは」

「やっぱり芸能界は甘い」

「さすがに少し早いのでは」

「これでは見せしめにならない」

 こんな具合に上から目線の批判的な意見のオンパレードである。それにしても“見せしめ”って。

 この事件で実際に被害や迷惑を被った人は確かに多いだろう。放送自粛や出演キャンセル、再撮影やCMの打ち切りなど、その賠償額はかなり高額になるとも報じられていた。しかし、こうした実害を受けた人にとっては、賠償してもらうためにもピエール瀧氏が早々と仕事に復帰することは願ったり叶ったりのはずだ。Yahoo! ニュースについている「復帰が早い」「芸能界は甘い」などの匿名コメント者は、自分がピエール瀧氏の事件でなにか被害を受けたわけでもなく、彼が復帰したところでなにか損をするわけでもないだろう。単に気に食わないから文句を言っているだけに過ぎない。道徳的、倫理的に「自分は正しい」と確信し、そんな自分と異なる“正しくない人”を正義面して大上段にかまえた態度で批判し、集団で叩くことで溜飲を下げているわけだ。

 こうした“世間様”の集団バッシングは、その対象をコロコロと変えつつ、延々と繰り返されている。そんな昨今、ネタにされやすいのは芸能人の不倫だ。

 今なお集中砲火を浴びている俳優の東出昌大氏は、芸能マスコミに別居先のマンションを特定されて住めなくなり、新たな居住先が見つからないようにホテル泊やときには車中泊も余儀なくされていて、さながら指名手配犯のような生活を送っているそうだ。

 確かに不倫はその字面の通り、倫理にもとる行為だろう。妻が子育てに追われながら第三子を妊娠中という最悪のタイミングで不倫を始めて、それから3年にわたって関係を続けていたという東出氏はいうまでもなく最低だ。しかし、そんな最低な東出氏であっても、それを責める権利があるのは、やっぱり“裏切り”の当事者である家族、あるいは今回の不倫騒動で実害を被ってしまった関係者だけだろう。他人の家族問題についてつべこべ言う筋合いは誰にもないのだ。

続く

以下ソース
https://www.cyzo.com/2020/02/post_231906_entry.html

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2 逢いみての… ★ 2020/02/18(火) 23:26:31 ID:
 ところが、それじゃ世間様の気はすまない。水に落ちた犬は徹底的に叩きたいのである。できれば、二度と浮上して来ないほどに。反撃して来ない相手に偉そうに説教を垂れるのは、気持ちがいいからだ。そうした“攻撃”が威力を発揮すれば、歪んだ正義感はさらに高揚するだろう。マスコミもそんな世間様の気持ちがわかっているから、相手の人生が壊れても知ったこっちゃないとばかりに執拗に犬を追い回す。それで叩くネタが見つかれば、「こいつはまたこんなに悪いことを!」とさらに叩く。社会が不寛容になったとよく言われるが、不寛容というより、むしろ世間様は喜んで他人の不祥事、スキャンダルを“消費”している。なんともグロテスクな光景である。

 社会心理学者の故・山岸俊男氏は日本の社会構造の特徴について、相互監視、相互制裁のネットワークによって形成された“閉鎖的な集団主義社会”であると指摘した。江戸時代の山奥の農村では、田植えや稲刈りのような共同作業をサボったヤツは村八分にされただろう。それが怖いから、みんなムラの秩序を大切にするし、それを乱すものを排除することで集団は自然と“同質”なものになっていく。そんなムラ社会的な呪縛が日本社会に渦巻いている。世間様の正義の皮をかぶった過剰な個人攻撃は、同質社会からはみ出したものに対する制裁だ。

 世間様は“差異”を嫌う。同質集団から逸脱したものに制裁を加えるだけでなく、突出した才能もつぶそうとする。映画『スキャンダル』で2度目のオスカー、メイク・ヘアスタイリング賞を受賞したメイクアップアーティストのカズ・ヒロ氏は、日本国籍を捨ててアメリカに帰化している。彼はインタビュー記事『カズ・ヒロ氏、またもやオスカー候補入り。国籍と名前を変えた心境を聞く』で、日本社会について次のように述べている。

「日本の教育と社会が、古い考えをなくならせないようになっているんですよね。それに、日本人は集団意識が強いじゃないですか。その中で当てはまるように生きていっているので、古い考えにコントロールされていて、それを取り外せないんですよ」

「日本は、威圧されているじゃないですか。社会でどう受け入れられているか、どう見られているか、全部周りの目なんですよね」

 世間様がはびこる日本の文化を嫌って、カズ・ヒロ氏は日本国籍を捨てたのだ。

 世間様の呪縛は間違いなく、日本社会を窮屈にしている。しかし、世間様はその窮屈さを受け入れる。窮屈であっても、同質集団に帰属していることで、安心感が得られるからだ。その安心感は「みんながやっていることだから」という思考停止につながり、同質社会は維持されていく。かくして今日も正義を振りかざす世間様の水に落ちた犬叩きは続く。

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