【女性】おばあさんになっても生きているのは「生物学的に無駄」は間違い! 進化論における『おばあさん仮説』って何だ?[01/09]

1 逢いみての… ★ 2019/01/09(水) 01:06:16 ID:
「これは僕がいってるんじゃなくて、松井孝典がいってるんだけど、“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって……。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。」

これは『週刊女性』2001年11月6日号に掲載された「独占激白“石原慎太郎都知事吠える!”」からの引用である(ちなみに松井孝典は「私はこういう言い方はどこでもしたことはない」〈『月刊自然と人間』2003年2月号〉と述べている)。

実は、この石原慎太郎の発言とはちょうど真逆の仮説がある。それは人類の進化に関する仮説で、「おばあさん仮説」と呼ばれている。

チンパンジーの寿命は50年ぐらいだが、死ぬまで子供を産み続けることができる。これならチンパンジーのメスは、1頭でずいぶんたくさんの子供を産めそうだ。しかし、実際にはそうはいかない。

チンパンジーの出産間隔は5?7年と長い。だからチンパンジーには年子はもちろん、2?3歳離れた兄弟もいない。これは育児を、母親が1人でするからだ。母親が死んだときには、祖母など血縁関係のある個体が子育てをしたという報告があるが、それは例外だろう。

チンパンジーの授乳期間は4?5年で、子供が乳離れをするまで母親が世話をする。その間、子供が母親から1メートル以上離れることは少ないらしい。これでは、母親が1人で面倒をみることができるのは、子供1人が限界だ。だから、その間は次の子供は作らない。このように出産間隔が長いのはチンパンジーだけではなく、オランウータンなど他の大型類人猿にもみられる傾向である。

ところが、ヒトは毎年だって子供を産める。ヒトの授乳期間は2?3年と短いうえに、授乳している間も子供を産めるからだ。だが、これでは母親が1人で子供の世話をすることは、とうてい無理だ。

そこで血縁者が、とくに子育ての経験のある母親の母親が、育児に参加するようになった。そのために、ヒトのメスは閉経して子供を産めなくなったあとも、健康で長く生き続けるように進化した。つまり、おばあさんになることが進化した。これが「おばあさん仮説」である。

おばあさん仮説は、いかにもありそうな話である。しかし、これまでははっきりとした証拠がなかったので、おばあさん仮説が正しいかどうかはわからなかった。しかし、近年になって、おばあさん仮説に有利な証拠が出始めている。そのなかでも興味深いのは、おばあさんが進化した時代を推定した研究だ。

化石でおばあさん仮説を検証するときに問題となるのは、その化石が何歳で死んだものかが、たいていわからないことである。

成長している途中で死んだ化石なら、何歳で死んだのかが、わかることもある。骨や歯の成長の仕方から、年齢が推定できるからだ。しかし成長期を過ぎると、骨や歯にはっきりとした変化はみられなくなる。老化による変化はあるけれど、それは個体差が大きいので、年齢の推定に使うのは難しい。

続く

以下ソース
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59146

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2 逢いみての… ★ 2019/01/09(水) 01:06:37 ID:
そこで、ミシガン大学のレイチェル・カスパーリとカリフォルニア大学のイ・サンヒは、一計を案じた。年齢の正確な推定は諦めて、人類の成体の化石を、若年と年配という2つのグループに分けたのだ。大きく2つに分けるぐらいなら、化石の特徴からでもできるからだ。

具体的には、まず第三臼歯(いわゆる親知らず)が生えた化石を、成体と判断した。さらに歯の摩耗の程度から、第三臼歯が生えた年齢の2倍の年齢を推定した。そして、第三臼歯は生えているが、2倍の年齢に達していないものを「若年」、2倍の年齢に達したものを「年配」としたのである。

仮に第三臼歯が18歳で生えてきたとすると、その2倍の年齢は36歳になる。若年は18歳以上なので、子供がいてもおかしくない。そうであれば、年配は36歳以上になるので、祖父母になっている可能性がある。そこで、大雑把な話だが、若年の化石と年配の化石の数を比べれば、おばあさんが進化した時代が推定できることになる。年配の化石が増えた時代が、おばあさんが進化した時代というわけだ。

カスパーリとイは、人類の化石を4つの時代に分けて、それぞれについて年配と若年の化石数の比(年配÷若年)を計算した。その結果は、以下のようなものだった。

https://gendai.ismedia.jp/mwimgs/b/e/640m/img_be82b08e3339cfa4f5fddcf360b9b71936738.jpg

この結果を見ると、約400万年前から20万年前にかけて、年配の比率が少しずつ増えている。とはいえ、若年の個体に比べれば、年配の個体はずっと少ない。ところが、約3万年前のヒトになると、年配者の割合が一気に増えて、若年の個体の2倍を超えてしまう。そこで、この時代には、おばあさんが進化していた可能性があると解釈される。

この結果には偏りがあるという反論もあるが、数値はかなり明確だ。古い化石人類に比べて、約3万年前のヒトが長寿であった可能性は高いだろう。もちろん、この結果だけから、おばあさん仮説が支持されたとはいえない。ただ人類が長寿になっただけで、おばあさんだけでなく、おじいさんも同じように増えたかもしれない。また、たとえおばあさんが増えたとしても、子育てとは関係のない理由のせいかもしれない。

しかし、これが、おばあさん仮説に有利な結果であることは間違いない。この他にも、コンピューターによるシミュレーションの結果などが、おばあさん仮説を支持している。

おばあさん仮説におけるおばあさんの役割には、いくつかのバージョンがある。単に「子育てを手伝う」という役割から、「世代を超えて情報を伝達することにより、情報を共有したり維持したりして、芸術などの文化を生み出す」という役割までさまざまである。

カスパーリとイの結果によれば、おばあさんの進化は3万年前かそれより少し前と考えられる。この時期は、芸術などの文化が花開いた時期とだいたい一致する。もしかしたら、おばあさんの存在が、芸術を生み出す原動力だったのかもしれない。

もっとも、おばあさんが進化した時代については、いくつかの意見がある。カスパーリとイの研究では数万年前とかなり新しいが、100万年以上前という意見もある。おばあさん仮説はまだまだ確実ではないが、発展中の魅力的な仮説であることは確かだろう。

以上の研究を行ったイ・サンヒの著書が、日本語に翻訳され、2018年12月に発売された。『人類との遭遇 はじめて知るヒト誕生のドラマ』(イ・サンヒ、ユン・シンヨン著、松井信彦訳、早川書房)である。彼女はカリフォルニア大学で人類学を研究しているが、韓国出身の科学者である。彼女はこの本のなかで、人類の進化に関するさまざまなトピックを取り上げて、わかりやすく解説している。

この本の面白いところは、いくつかのトピックにおいて(全部ではない)、イ・サンヒが必ずしも一番有力な学説を支持していないことだ。しばしば二番目ぐらいに有力な学説を支持しているのである。

内容がいいかげんな怪しい本で、定説と違う主張をする本はたくさんある。でも、内容がきちんとしている科学的な本で、定説と違う意見を紹介してくれる本は貴重である。科学には、絶対に正しい説というものは、ないのだから。

イ・サンヒの主張に突飛なところはない。近い将来、これらのトピックのなかで、定説が覆るものがでてくるかもしれない。そんなワクワクする期待も持たせてくれる本だ。

続く

3 逢いみての… ★ 2019/01/09(水) 01:06:48 ID:
たとえば、ホモ・エレクトゥスという化石人類は、アフリカで誕生したというのが定説である。しかし、イ・サンヒは、ホモ・エレクトゥスがアジアで誕生した可能性について論じている。だが、これは、決していいかげんなデタラメではない。実は、ホモ・エレクトゥスがアフリカで誕生したと考えると、少し妙なことがあるのだ。

1つは年代だ。ホモ・エレクトゥスがアフリカで誕生したのなら、アフリカの外のホモ・エレクトゥスより、アフリカのホモ・エレクトゥスの方が古くからいたはずだ。ところが、アフリカの外であるジャワやドマニシにいたホモ・エレクトゥス(あるいはその近縁種)の年代が、アフリカのホモ・エレクトゥスと同じくらい古いのだ。

もう1つは化石の形だ。ある祖先から子孫が進化した場合、子孫の形質(つまり特徴)は祖先の形質から変化していることが多い。この場合、祖先の形質を原始的な形質といい、子孫の形質を派生的な形質という。ホモ・エレクトゥスがアフリカで誕生したのなら、アフリカのホモ・エレクトゥスは原始的な形質を持っているはずだ。しかし実際には逆で、アフリカのホモ・エレクトゥスは派生的な形質を持っている。たとえば、身長は高いし、脳も大きいのだ。

とはいえ、ホモ・エレクトゥスがアジアで誕生したことを示す、説得力のある証拠は、今のところない。したがって、ホモ・エレクトゥスはアフリカで誕生したことが定説となっている。イ・サンヒも、そのあたりの事情には丁寧に言及している。「(ホモ・エレクトゥスがアジアで誕生したという説は)あくまで仮説であって、実証済みではないことをお忘れなく。」と言い添えている態度には好感がもてる。

新しい証拠や方法によって研究が進み、科学における学説はつねに変化していく。そんな変化の中にいる科学者の言葉は、対立する意見についてしばしば鋭くなりがちだ。しかし、イ・サンヒの言葉は、いつも穏やかで柔らかい。誰かの発言とはだいぶ違うようだ。

終わり

4 夜更かしなピンクさん 2019/01/09(水) 01:09:09 ID:
干からびても生きてるのは全く無駄!

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